外壁塗装の塗り替えをするには、ある程度の費用が必要となり、すぐに全額を用意するのは難しいかもしれません。
そんな時に活用したいのが外壁塗装のリフォームローン。
こちらの記事では外壁塗装リフォームローンを組む時の方法や注意点を詳しく解説します。
外壁塗装はリフォームローンを利用するのがおすすめ
外壁塗装の施工を考えて見積もりをしてみると、その工事費用に驚く人も少なくありません。
外壁塗装の塗り替えは建物を長持ちさせるために欠かせない工事で、だいたい10年に1度くらい行うのが目安となります。
1度にかかる金額は数十万円から数百万円と決して安い金額ではないため、まとめて一括で支払うのは難しいかもしれません。
しかし、金額が高いからと言って施工を先延ばしにしてしまえば、どんどん外壁は痛んでしまい、最悪の場合は建物自体が劣化して修繕が必要になることもあります。
建物自体の修繕には外壁塗装をするよりも圧倒的に大きな金額がかかるため、定期的に外壁塗装を塗り替えることは結果メンテナンス費用を安く抑えることに繋がるのです。
「外壁塗装が傷んできているけれど工事費用を一括では払えない」そんな人におすすめなのがリフォームローンという選択肢です。
リフォームローンとはその名の通りリフォームをする時に組むことができるローンのことで、外壁塗装の施工でもこのリフォームローンを利用することができるのです。
住宅ローンと違う点は、融資の上限金額が低く返済期間も短いことです。
利用する金融機関によって詳細は変わってきますが、借りたい金額や利用者に最適なものを紹介してもらえるため相談だけでもしてみるのがいいでしょう。
外壁塗装工事費用はいつ支払うの?
そもそも、外壁塗装の工事費用はどのタイミングで支払うものなのでしょうか。
業者によって支払い時期は異なりますが、主なタイミングとしては次のものが挙げられます。
- 施工後に全額を一括支払い
- 施工前と施工後に1回ずつ、計2回の支払い
- 施工前と中間、施工後に1回ずつ、計3回の支払い
- 施工前に全額支払い
利用者側からすると「施工後に全額を一括支払い」が最も安心できる支払い方法です。
施工前に前金としていくらかの費用が必要になる業者も多いですが、その場合はなぜ前金が必要になるのか理由を確認しておけば安心して施工を任せられます。
とても重要なことなので、工事費用を支払うタイミングは見積もりをしている段階で必ず確認しておくようにしましょう。
工事費用支払いに関するトラブルを防ぐために
外壁塗装の工事費用を支払うタイミングに関しては、いくつか注意をしなければならないポイントがあります。
先ほど紹介した中には、いくつか危険なものもありますのでその内容について解説します。
施工前と中間、施工後に1回ずつ、計3回の支払いは危険
工事費用を支払うタイミングとして、「施工前と中間、施工後に1回ずつ、計3回の支払い」は危険です。
3回払いは一見悪いところがないように見えますが、外壁塗装業界ではよく使用される悪徳業者の手口なのです。
これは「10%残し」と呼ばれる手口で、作業の中間の支払いで費用の90%近くの支払いが済んでいる場合は最悪の場合途中で作業をしなくなる業者もいます。
また最後まで作業をしてもらえたとしても、費用のほとんどが支払われているので適当に作業を終わらせようとする業者もいます。
必ずしも3回払いが悪いというわけではありませんが、支払いのうち最初の2回でほぼ全額の支払いが必要になる契約は疑った方がいいでしょう。
契約前に施工前と中間での支払いが工事費用の何%になるのかを確認し、もし最初の2回の支払額の比率が大きくなる場合はその業者を利用しない方が懸命です。
施工前に全額支払いは危険
施工前の全額支払いは多くの人が怪しく感じるでしょう。
これは実際に悪徳業者もよく使用する手口で、業者によっては支払いが完了してからは一切連絡がつかなくなる場合もあります。
悪徳業者は事務所なども設けておらず、発見することも難しいため支払った後ではどうすることもできないのです。
施工前の全額支払いが要求される業者は利用してはいけません。
契約後に「支払いは全額前払いだ」と言われる場合もあるため、支払いのタイミングは必ず契約前に確認しておきましょう。
外壁塗装工事費用の支払い方法
一度の施工にはかなりの金額が必要になる外壁塗装工事ですがその支払いにはいくつかの方法があり、それぞれの支払い方法のメリットとデメリットについて解説します。
現金で一括払い
最も簡単でわかりやすい支払い方法は、現金による一括払いです。
一括現金払いのメリットとしては振込手数料がかからないことや、利息が発生しないこと、支払いに関する内容がわかりやすいことなどが挙げられます。
デメリットは多額の費用を現金としてまとめて用意しなければならない点で、現金一括払いはそれなりの資金を持っている人でなければ選択できない支払い方法なのです。
銀行口座への振込
こちらは外壁塗装業者が指定する口座へ振り込むという支払い方法です。
メリットは現金として多額の費用を用意する必要がない点で、振込期限に間に合えば好きなタイミングで支払いをすることができます。
デメリットとしては、振込みの際に手数料が発生することです。
クレジットカード
外壁塗装の工事費用は業者によってクレジットカードを利用できる場合も多いです。
クレジットカードでの支払いなら支払った工事費用に応じてポイントをためることができ、金額が高いぶんかなりのポイントがたまるでしょう。
多額の現金を用意しなければならない心配もなく、必要に応じて分割払いを利用できるのもクレジットカード払いのメリットです。
デメリットとしてはクレジットカードの分割払いには手数料が発生するというものが挙げられ、無計画に利用すると余計な利息まで支払わなくてはならなくなるかもしれません。
クレジットカードによっては工事費用がカードの利用限度額を超えてしまうこともあるため、契約前に使っているクレジットカードの限度額を確認しておきましょう。
リフォームローン
今すぐには工事費用全額を用意できないものの、メンテナンスのために外壁塗装などの住宅リフォームをなるべく早く利用したい人におすすめの支払い方法がリフォームローンです。
リフォームローンなら支払い回数を30回や60回、120回などの中から選択できるので、毎月数万円などの支払いにすることができて家計への負担が少なくなります。
ただしリフォームローンを利用するためには事前に審査を通過する必要があり、審査に通らなければリフォームローンは利用できません。
またマイホームを住宅ローンで購入しそのローンがまだ残っている場合は、住宅ローンとリフォームローンの両方を返済していくことになります。
多重ローンはかなりの負担になってしまうため、なるべく避けた方がいいでしょう。
それ以外のデメリットとしては、少ない金額を長期間で返済しようとするとそのぶん利息が増えて合計の支払額が多くなってしまうことや、支払いが終わっていないのに次の塗り替え時期が来てしまうことなどが挙げられます。
リフォームローンを利用する時には無理なく完済できるよう計画を立てておくことが重要です。
リフォームローンの利用方法
まとまったお金をすぐに用意できなくても外壁塗装を行えるリフォームローンにはいくつかの利用方法があります。それぞれの方法について詳しく見てみましょう。
住宅ローンと同じ金融機関で申し込む
リフォームローンを利用する方法として考えられる1つ目の方法は、住宅ローンと同じ金融機関で申し込むことです。
マイホームを購入するのに住宅ローンを利用しその返済が続いている人は、同じ金融機関にリフォームローンも併せて利用できないか相談してみてください。
住宅ローンの契約内容によってはリフォームローンの金利が低くなったり、一体型の住宅ローンに変更できたりする場合もあります。
また住宅ローンの審査に通っているのであれば、それより金額の小さいリフォームローンの審査は有利になるケースも。
ただし審査方法はそれぞれの金融機関で違うので必ずしも優遇されるとは限りません。
住宅ローンとは別の金融機関で申し込む
そしてリフォームローンを利用する2つ目の方法は住宅ローンとは別の金融機関で申し込むというものです。
住宅ローンを組んだ金融機関ではリフォームローンが用意されていない場合やリフォームローンの審査に落ちてしまった場合には、別の金融機関で新しく申し込む必要があります。
この時に注意しなければならないのは、銀行系のリフォームローンはそれだけで利用すると住宅ローンよりも金利が高くなってしまうことです。
住宅ローンとリフォームローンの支払いでかなりの利息が必要になってしまう恐れがあります。
可能であればリフォームローンを金融機関に住宅ローンごと借り換えて、リフォームローンと一体型のローンを組むのがおすすめ。
この場合には担保を取り消すための抵当権設定費用など数万円の手数料が発生しますので注意しましょう。
外壁塗装業者提携カード会社のリフォームローン
最後に紹介するリフォームローンを使用するための方法は、外壁塗装業者が提携しているクレジットカード会社を利用するというもの。
全ての業者で行われているわけではありませんが、業者によってはこちらを利用することができます。
この方法のメリットは外壁塗装業者で申込書の作成や必要事項の調査をしてくれるため、金融機関へ直接申し込むよりも手続きが簡単な点です。
リフォームローンの金利について
リフォームローンを利用する際、必ず注目しなければならないのが金利です。
金利には固定金利と変動金利がありそれぞれに特徴があります。
固定金利の特徴
固定金利タイプのリフォームローンは申し込み時の金利がそのまま完済まで変わりません。
社会の経済情勢が金利に反映されないため、いきなり高い金利に変更されてしまう危険性がないのがメリットです。
しかし最初に設定した金利がその時の相場より高くなってしまう場合もあるので、長期的な見通しを持つ必要があります。
変動金利の特徴
変動金利はその時の状況によって金利が変動するというものです。
申し込み時の金利は比較的低めに設定されていて、場合によっては固定金利よりも返済金額が少なくなる可能性があります。
デメリットとしては金利の変動を確実に予測できないため、借り入れの時点で最終的な返済額がわからないというものが挙げられます。
リフォームローンの担保について
リフォームローンの担保は状況に応じて有利な時と不利な時が変わってくるので、長い目で見て判断することが重要です。
無担保型
金融機関によっては担保無しでも借りることができる無担保型のリフォームローンが存在します。
この形式のローンは特にクレジット会社でのリフォームローンで採用されていて、無担保型リフォームローンは審査が甘めで手続きが比較的簡単です。
ただし担保がないぶん金利を高く設定される可能性もありますので注意しましょう。
有担保型
有担保型のローンは低金利で利用することができ、無担保型と比べると支払いの総額を抑えられるのが魅力です。
ただし利用するには抵当権設定費用が数万円必要となるので、融資額によっては返済額が少ししか減らない可能性もあります。
また審査基準が住宅ローンと同じくらい厳しいのもデメリットで、外壁塗装のリフォームローンには不向きかもしれません。
利用したいリフォームローン支援制度
リフォームローンには覚えておくと嬉しい支援制度がいくつかあります。
それぞれの条件に当てはまればぜひ活用したいものです。
住宅ローン減税
リフォームローンでも次の条件に当てはまれば住宅ローン減税を受けられる場合があります。
- 工事費用が100万円以上である
- 本人所有住宅の主要構造部分の増改築工事のための借り入れ
- 返済期間が10年以上である
- リフォームの面積が50㎡以上である
住宅ローンによる控除を受けるためには施工した翌年に税務署で確定申告をする必要があり、申請しておけば年末の借入残高に応じて翌年支払う所得税が安くなるのです。
申請を行うためには指定された書類を揃えなければならず、そのうちの「増改築等工事証明書」は工事着工前に塗装業者に依頼しておかなくてはいけません。
これは工事着工前の状態を収めた写真が必要となることが理由で、工事完了後では証明書を作成できないからです。
国や自治体の補助金制度
もう一つ活用したいのは、国や自治体が行っている補助金制度です。
国や自治体によっては施工内容に応じて補助金制度が用意されている場合があり、例えば外壁や屋根に断熱塗装をした場合などには省エネリフォーム工事と判断され補助金が支給される可能性があります。
お住まいの自治体ではどうなっているのか事前に確認しておくといいでしょう。
外壁塗装リフォームローンを組むときの方法や注意点~まとめ~
いかがでしたか。
外壁塗装リフォームローンを利用する際には知っておかないと危険なことや、覚えておくと嬉しいポイントがありました。
なるべく支払額を抑え、最高の外壁塗装を行いましょう。
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