保証なしは不安?外壁塗装の適切な保証年数とは

塗料とペンキはベツモノ!外壁塗装にはどっちがいい?

外壁塗装の施工費用は安くありません。そのため保証があるかないかが業者選びのポイントになります。ただ、保証があるだけで安心してはいけません。

業者の方が有利な保証内容になっている場合もあるからです。適切な保証年数などはどれぐらいかも含めてチェックしましょう。

外壁塗装:一般的な保証年数はどれぐらい?

外壁塗装:一般的な保証年数はどれぐらい?

外壁塗装の保証年数では、業者がそれぞれ個別で決めていることも多いです。これが自社保証となります。また、加入している団体により決められているケースもあります。これは組合や団体の保証です。このようにすべての状況に当てはまる保証年数は明確ではありません。依頼する業者に逐一確認をする必要があります。

外壁塗装業者の自社保証はここを注意

外壁塗装業者の自社保証はここを注意

自社保証は外壁塗装業者が自社で定めた保証です。業者自らが決めているため、保証年数を含めた内容については慎重に確認をしなければなりません。

極論を言えば「100年保証」と言うことも可能です。内容がメチャクチャならどんなに長期保証だとしても意味がありません。保証内容を確認するなら「どこの部分」「どんな状態」かなど、細かな部分にも注視するようにしましょう。

団体による保証期間も組織毎に異なる

団体による保証期間も組織毎に異なる
  • ペイテナンス(日本塗装工業会)
  • 長期性能保証書(全国マスチック事業協同組合連合会)
  • 長期性能保証制度(建築産業専門団体連合会)
  • 工業協同組合

外壁塗装業者の中には特定のリフォーム団体や組合に加盟している所もあります。その場合、団体や組合共通の保証制度が利用可能です。例えば日本塗装工業会や全国規模の塗装工事業者団体があります。この団体には「ペイテナンス」という制度があり、品質保証書の発行をしています。

特徴は、塗装箇所、素地や塗替え仕様の種類、保証期間、保証内容まで細かく決められている所でしょう。例えば、塗装箇所は外壁、素地は窯業サイディング、塗替仕様は1液型・水性・シリコン、標準保証期間が標準的な住宅の場合で5年、海岸部の住宅では3年、はがれやふくれや変退色に対し保証してくれるとなります。

各都道府県の工業協同組合でも、それぞれ特徴的な保証を設けています。加盟している業者なら、その組合が定めた基準での保証があるのです。

塗料メーカーの保証は信頼できる?

塗料メーカーの保証は信頼できる?

塗料メーカーの中には自社の商品に対し、3年間のメーカー保証をつけている所もあります。なんども点検を行い、塗料が長く持つかどうかを慎重にチェックします。

ただし、塗料メーカーが掲げている保証については、期待しない方が良いでしょう。理由は、塗料が原因か、塗装をした業者が問題か判断するのがむずかしいからです。

10年と保証がついていて5年で塗装がはがれた場合でも、塗料メーカーが保証をしてくれる可能性はほぼないでしょう。もちろん塗料に関しての保証のため、工事に不備があれば保証されません。

外壁塗装の工事保証期間の年数はどれぐらい?

外壁塗装の工事保証期間の年数はどれぐらい?

外壁塗装には工事保証10年などもあります。外壁塗装を行い、5年後、塗装にヒビが入ったとします。工事保証では「工事」とありますから、外壁塗装全般でトラブルが生じたなら、修繕してくれるはずと考える人もいるでしょう。

ただ、保証内容を改めてチェックしてみると「外壁の塗膜はがれ」のみが保証対象になっている場合もあります。また、外壁以外について保証内容に含まれていなければ、保証はされません。例えば鉄部、木部を塗装を行っていても、外壁ではないため保証対象外となります。

外壁塗装業者が倒産する場合も

外壁塗装業者が倒産する場合も

自社保証を設け、格安で保証延長もできたとしても、手放しに喜ぶことはできません。工事保証10年と書かれていても、外壁塗装業者が倒産したらどうしようもありません。外壁塗装を依頼した業者が倒産しているなら、依頼をすることはできないからです。

このような問題を回避するには、第三者保証がポイントになります。施工業者以外の第三者が取り扱っています。外壁塗装業者が団体や組合に加盟している場合に取り扱っていることが多いでしょう。

実際に施工した業者が倒産しても、第三者が保証内容に基づいて修繕を行ってくれるのです。

外壁塗装の保証は、5年以上なら安心できる?

外壁塗装の保証は、5年以上なら安心できる?

外壁塗装の保証について、年数に関して業者が長期的な内容を設けているなら、慎重になった方が良いでしょう。中には15年、30年超えのような長期保証を設けている業者もあります。

ただ、塗料メーカーが設けている耐久年数を大幅に超えている場合も少なくありません。保証の条件がかなり限定されている、あるいは条件が厳しいなど、理由があることも多いです。保証年数に関しては、慎重に見極めなければなりません。

外壁塗料の耐用年数を目安にするのもポイント

外壁塗料の耐用年数を目安にするのもポイント

外壁塗装の保証年数をチェックする時、まずは塗料の耐用年数の目安を知りましょう。その上で、塗装業者がどれぐらいの保証年数を設けているか照らし合わせる必要があります。

  • 一般的な塗料の耐用年数
  • アクリル系 6年~7年
  • ウレタン系 8年~10年
  • シリコン系  12年~15年
  • フッ素系   15年~20年

塗料の耐用年数より保証年数が多いと、慎重な判断が求められます。あくまで目安ですが、例えばアクリル系で外壁塗装に対しても10年保証を設けているなら、まず、業者は赤字となるでしょう。

保証なしは不安?外壁塗装の適切な保証年数とは~まとめ~

保証なしは不安?外壁塗装の適切な保証年数とは~まとめ~

外壁塗装業者の中には保証なしという所もあります。それなら不安になってもしかたないでしょう。逆に長い保証年数を設けている所なら安心できるのかとなると、一概に大丈夫とはなりません。塗料の耐用年数より長い保証期間を設けている所には、慎重に判断した方が良いでしょう。また、自社保証か、組合や団体に加盟しているかどうかもチェックが必要です。

 

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