家を新築してから10年もすると色が褪せてきたり、汚れが目立つようになってきたります。

しかし、実生活にはそれほど影響がない場合も多く、「わざわざ100万円もする工事をしなくても」と考える人は多いのではないでしょうか。

こちらの記事では外壁塗装の必要性や実際にどんなことをするのか、などについて詳しく紹介します。

【外壁塗装とは！？】

外壁塗装はその名の通り、家の外壁を塗りなおすもの。

外観が美しくなることはもちろん、建物を防水して家の寿命を延ばすことも目的です。

建物に水が染み込んだり侵入したりしてしまうと、断熱材が湿ってカビが生えてしまいます。

材木が湿気ってしまうとシロアリの原因にもなりますので、これを防ぐために外壁塗装は欠かせないメンテナンスなのです。

それに何より、外壁塗装の色は自分で好きに選ぶことができます。

家の外壁の色が変われば気分も変わり、それだけで気持ちも晴れ晴れと生活できるでしょう。

《建物の防水機能が劣化するとどうなるか！？》

新築など塗料を塗りたての時は外観もピカピカしていて、防水機能も万全です。

しかし、メンテナンスフリーな塗料は存在せず、建物の防水機能は時間が経つにつれ確実に劣化していきます。

塗装のツヤがなくなり、これが最初の劣化の兆候です。
ツヤがなくなると壁や屋根の防水機能はだんだんと弱くなってきます。
外壁に水が溜まったり、湿ったりしてしまいます。
上記の『3』が乾くと少しずつ外壁は歪み、ひどくなるとヒビ割れが発生してきます。
ヒビを放っておくと、更にその隙間は大きくなり、どんどん状態は悪化してしまいます。
建物の劣化による雨漏りなどの被害が発生する。

『6』の段階では、既に相当遅い状況になっており、外壁塗装以上の修理費用が発生します。そうなる前に外壁塗装を行わなければなりません。

【外壁塗装工事の流れ】

さて、外壁塗装の必要性が理解できたところで工事の流れを見ていきましょう。

外壁塗装工事は、ただ塗装を行うだけでなく、それ以外にもいくつかの行程が必要となります。

・足場を組む

まず作業を行う上で必要な足場を組みます。人命に関わる部分であるため、手を抜けません。平米単価は約600円と、意外と費用がかかる工程です。

・高圧洗浄

高圧洗浄機を使い、外壁や屋根などの塗装部分を洗浄します。

・養生

ドアや窓など、塗装をしない場所にビニールを覆うなどして汚れないようにします。

・サビ止め塗料

鉄の部分にサビ止め塗料を塗り、雨によるサビを防ぎます。

・下地調整

ヒビ割れや剥がれがあっては塗料が綺麗に塗れないため、塗装の工程に入る前に下地調整を行います。

・軒天塗装

いよいよここから塗装工程に入ります。まずは軒天を塗装します。塗装の基本は下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りとなっています。

・外壁の塗装

続いて外壁の塗装を行います。外壁ももちろん3度塗り。

・屋根の塗装

最後に屋根を塗装します。屋根も塗装の基本は下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りで行います。

・その他の塗装

雨どいなど、残った細かい部分も全て塗装します。これで外壁塗装の行程は全て終了です。

《施工に入る前には診断や見積もりなど打ち合わせも必要》

ここで紹介したのは、外壁塗装の施工の部分だけですが、もちろん、その前には診断や見積もりなど打ち合わせも必要となります。

塗り替えを行うために建物の状態を診断し、新しい塗料にはどの素材を使うのか、またどんな色にするのかも決めなくてはいけません。

打ち合わせは業者の信頼性を判断する大切な行程です。

打ち合わせ段階であっても、不審な点や怪しいところがあればすぐに依頼を取りやめるのも選択肢の一つです。